オープン・クローズ戦略とは…オープン戦略とクローズ戦略を説明

オープン・クローズ戦略とは、自社にとって基幹となる技術を独占して自社の競争力を高める一方で、自社にとって基幹ではない技術を開放することで市場の拡大を図り、自社に有利な事業を構築するための戦略のことです。

オープン・クローズ戦略との名前の通り、オープン戦略とクローズ戦略の2つの戦略から成り立ちます。

オープン戦略は、自社が開発した新技術や新製品などから自社の強みや事業の要にならない技術部分を標準化したり、無償開放などして、自社の技術を市場に浸透させる戦略です。

クローズ戦略は、自社が開発した新技術や新製品などから自社の強みや事業の要となる技術部分をノウハウ化したり、特許を取得するなどして独占等する戦略です。

オープン戦略とクローズ戦略を組み合わせたものがオープン・クローズ戦略となります。

オープン・クローズ戦略とは

▲オープン・クローズ戦略はオープン戦略とクローズ戦略から成り立つ

オープン・クローズ戦略とは、自社にとって基幹となる技術を独占して自社の競争力を高める一方で、自社にとって基幹ではない技術を開放することで市場の拡大を図り、自社に有利な事業を構築するための戦略のことです。

オープン・クローズ戦略との名前の通り、オープン・クローズ戦略は、オープン戦略とクローズ戦略の2つの戦略から成り立ちます。

オープン戦略

オープン戦略は、自社が開発した新技術や新製品などから自社の強みや事業の要にならない技術部分を標準化したり、無償開放などして、自社の技術を市場に浸透させる戦略です。

基幹ではない技術の標準化

オープン戦略の1つに、自社が開発した新技術や新製品などから自社の強みや事業の要にならない技術部分を標準化により技術を普及させる方法があります。標準化については、「標準化とは…企業の標準化戦略の活用事例とともに解説」との記事に詳しく記載してあります。

標準化とは…企業の標準化戦略の活用事例とともに解説

2019.09.05

特許の無償解放など

自社の強みや事業の要にならない技術部分について特許等の知的財産権を取得するものの、無償で特許の使用を認めたり、低額な使用料で特許のライセンスをするなどの方法があります。

例えば、トヨタ自動車株式会社が燃料電池車の特許を無償解放したり、アメリカの自動車会社のテスラが電気自動車の特許を無償解放したりしています。

クローズ戦略

クローズ戦略は、自社が開発した新技術や新製品などから自社の強みや事業の要となる技術部分をノウハウ化したり、特許を取得するなどして独占等する戦略です。

基幹技術のノウハウ化

クローズ戦略の1つとしては、自社が開発した新技術や新製品などから自社の強みや事業の要となる技術部分をノウハウ化する方法があります。ノウハウ化をするための判断基準については、「ノウハウにすべきか特許を取るべきか…判断基準を簡易に解説」との記事を参照下さい。

ノウハウにすべきか特許を取るべきか…判断基準を簡易に解説

2019.07.04

基幹技術の特許等を取得する

クローズ戦略の1つとしては、自社が開発した新技術や新製品などから自社の強みや事業の要となる技術部分について特許等を取得して独占などする方法があります。

なお、特許を取得するための特許申請については、特許申請の方法から特許取得までの流れを弁理士が解説の記事に詳しく書いてあります。

オープン・クローズ戦略が使えないか考えてみよう

オープン戦略とクローズ戦略を組み合わせたものがオープン・クローズ戦略となります。新技術や新製品などがある場合には、オープン・クローズ戦略を活用することができないか考えてみても良いでしょう。

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弁理士。当サイトの運営責任者。幼い頃、大切にしていたガンダムのカードをパクられた経験から、大切なものをパクられないようにすべく、特許や商標などの知的財産で大切なアイデアなどを守ったり、活用したりするサポートをしています。 商工会議所、商工会、金融機関、企業など各種業界団体での講演実績も多数。 支援先は、メーカー、スタートアップ企業、個人発明家のみならず、デザイン会社、マーケティング会社、ミシュランに掲載の飲食店など多岐にわたっています。